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上昇気流皆様方と私達を結ぶ情報の定期便

 

上昇気流 平成弐拾四年壱之巻

【他人と過去・今・自身と未来】

人は、他人と過去は変えられないと聴く、そして自身と未来は変えられると・・・。でも、本当に変えることのできるのは自身と未来も今だけである。ほんの少しでも変化すると、その先では大きく今と異なった自身と未来がある。最近、仏蘭西の巴里に居を移された令夫人のお話をお聴きする機会があり、仏蘭西では何かの修理を依頼しても直ぐに対応してくれることは少なく、『待ち遠しい』と思う時がよくあると伺った。そして、日本でも、子供の時には運動会が『待ち遠しい』、何々が『待ち遠しい』という時がよくあったそうである。しかし、良し悪しは別にして、日本では修理をお願いしても都会では数分後、あるいは数時間後には訪問して修理を終えてくれる。そこには、もう『待ち遠しい』という気持ちが起こらない。このことは仏蘭西のすべてでなく、日本のすべてでもないだろう。しかし、このことから、少し変化すると先で大きく変化した様子が覗える。すなわち、他人と未来は変えることができないし、自身と未来も変えられない。しかし、今、少し変化すると自身と未来は大きく変化するだろう。仏蘭西の姿がよいか、日本の姿がよいかをよくよく考えて、私たちはどちらかに少し変化する時、いつか目指す社会が訪れることになろう。今よりもいつか良くなる。今よりもきっと良くなる。

【逝きし世の面影】

平凡社ライブラリー・渡辺京二氏の『逝きし世の面影』を尊敬する先生から紹介頂いた。江戸から明治になる頃、日本はおそらく『待ち遠しい』と人びとが感じる社会であったように思う。筆者の文章力の素晴らしさもあって、老若男女・富者貧者共におおらかな暮らしをしていたことが覗える。今はほとんどなくしてしまったような美しい慣習を皆が持ち合わせていたのだろう。私達は日本に近代化をもたらした欧米の人々も羨むような素晴らしい生活環境下にあったことに驚かされる。

【現在会計】

会計事務所の前月資料を基にした翌月試算表作成支援の時代は終わろうとしている。例えば、長距離の選手は今現在走っている場所でその時点の時計を確認する。そして、次に進んだ場所でも、その時点の時計を確認する。そして、終着点でも、その時点の時計を確認する。すなわち、選手は決して過去に走り去った時点の時計は確認しないだろう。このことは、経営においても同じことであろう。過去会計・現在会計・未来会計があるとする時、当然一番大切の現在会計に違いない。

【中小企業の会計に関する基本要領】

今年、新しく定められる中小企業の会計に関する基本要領は、法令等で利用が強制されるものではないが、中小企業の成長に資する為、会社法上の計算書類を作成する際に参照するためのものである。そして、中小企業の経営者が活用しようと思え、理解しやすく、経営状況の把握に役立つものである。また、利害関係者への情報提供に資するものであり、実務における会計慣行を十分考慮し、会計と税制の調和の基、会社計算規則に準拠し、計算書類の作成負担を最小限にしようと考え作成されている。想定される利用者は、中小企業であり、その適用には適切な記帳が前提とされ、正規の簿記の原則に従い適時に整然かつ明瞭に、正確かつ網羅的に会計帳簿を作成しなければならないとされている。いよいよ、税との調整を図りつつ、経営者のための解りやすい会計が始まろうとしている。

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